Mercuryニュース

2014年11月4日

Mercury Racingがコンセプト型スモール・ブロック4バルブ・エンジンをSEMAで初公開

Mercury Racingは本日 、ラス・ベガスで開かれている特殊部品市場協会(SEMA)のショーで、コンセプト型スモール・ブロック4バルブ自動車クレート・エンジンを初公開した。SEMAはメーカー、ディストリビューター、リテーラー、出版社、自動車修理会社、ストリート・ロッド・ビルダー、リスタイラー、自動車クラブ、レースチームなどで構成する。

エンジンは、独自のデュアル・オーバーヘッド・カム・シャフト(DOHC)4バルブ・シリンダー・ヘッドが特徴となっている。これはMercury Racingの4カム4バルブ(QC4v)のエンジン・プラットフォームのシリンダー・ヘッドをモデルにしたものだ。この独特のヘッドは、既存のゼネラル・モータース社のLSシリーズのハードウェアと合体するようにデザインされており、頑丈なスモール・ブロック・エンジン向けとして高いパフォーマンス性を誇るバルブト・トレインが付いている。4バルブのデザインにより、従来型の2バルブ・ヘッドと比べて、吸気と排気の流れが改良された。エンジンのポート・フロー性能を高めたことにより、エンジンの最大出力が増大し、よりマイルドなカムシャフト・タイミングでカレントパワーを維持することが可能になっている。質量を減らしストレスを低くしたことにより、バルブ・トレインの耐久性も、2バルブのデザインと比べて格段に高くなった。

今回のSEMAは、Mercury Racingにとって2回目の旅となる。QC4v自動車クレート・エンジンは、昨年のSEMAで初披露され、2013年のSEMAグローバル・メディア賞を受賞しており、今回再びショーの目玉になることだろう。デザイン、開発、生産ともに自社で行っているため、QC4vは、アフターマーケットのハイパフォーマンスのパワートレーン業界では独特な存在になっている。9リッター90度DOHC V8ツインターボのエンジンはすべてアルミニウム製で、全回転域を通じて動力とトルクを最適化する。電子ウェイストゲート・マネジメントが、広くてメサ型のトルク・カーブをすべての作動条件下で生み出している。パルスで分離された排気チューニングによって、低回転域でのターボチャージャー・レスポンスが向上している。QC4vは、正真正銘のクレート・エンジンであり、パフォーマンス、作動クオリティー、耐久性、信頼性の点で他の追随を許さない。

Mercury Racingは、Mercury Racingの動力をフィーチャーした数種類の自動車の製作を手がけるSalvaggio Automotive Designとパートナーを組んだ。

SEMAのMercury Racingのブースのハイライトは、ターボチャージャー付きQC4vの動力を使ったSalvaggio 1968 Dodge Chargerだ。Mercury Racingの1650を動力にしたウルトラGTRスーパーカーがSEMAに復帰し、これもMercury Racingのブースの目玉になっている。{6/}

Mercury Racingのブースは34221番で、ラス・ベガス・コンベンション・センターのアッパー・サウス・ホール内にある。SEMAのショーは11月4日から7日まで開催される。

https://zmm.ca/ja/asia/news/mercury-racing-unveils-concept-small-block-four-valve-engine-at-sema/