Mercuryニュース

2016年12月15日

マーキュリー社4サイクルエンジンを使った、オーストラリアの新記録達成者について

オーストラリア、メルボルン - マーク・ラッチフォードは今回の航海を大冒険と呼ぶが、それha 控えめな言い方かもしれない。というのは、4カ月間かけて、たった一人で6.5メートルの漁船に乗り、16,500キロにのぼるオーストラリア一周の旅を終えたばかりなのだ。

メルボルンで漁業とチャーター業を営む有名人のマークは、大海原、強風、凍える寒さ、睡眠不足、孤独との戦いに打ち勝って、この巨大なオーストラリア大陸を一周という伝説を達成したのだ。

しかし、マークは全ての困難を乗り越え、この史上初の偉業を達成した。マークが周った地域にはタスマニアも含まれている。

「きつい旅だったな」とマークは笑った。「でも、僕は長いこと船に乗っているから、予想はしていたよ。経験の浅い人はやめといた方がいいよ」

南極海でマークは、最大で8メートルの波や、2メートルの三角波を伴う6メートルの波のうねりに苦戦することが多かった。

「ひどい目に遭った日もあったよ」とマークは話す。東海岸の北方では、船に貿易風が当たり、30〜40ノット (時速約56〜72km) で四六時中船にぶつかってきたんだ」

「タスマニア周辺で大きな前線に見事にぶつかっちゃったんだ。それから実際に海面に雪が降ったよ。風が吹くは、寒いはで、とてもきつかったよ」

しかし、嵐のないときは、空はどこまでも広がっていた。

「カーペンタリア湾を横断したときは、23時間連続で眠らずに船を進めなきゃならなかった。2日と半日かけてバイト湾を越えた間に、眠れたのは2時間くらいじゃないかな。操縦していないときも、なかなか眠れなかったんだよ。外洋にでると小型船はすごく揺れるから」

「バイト湾にいる時、ふと計算してみたんだ。すると海岸からは300キロ離れていて、助けを呼ぶには500キロ以上離れたところにいたんだな」

しかし、旅の途中で1度もマークが悩まずに済んだものが2つある。マーキュリー社製 150hp 4サイクルエンジン がマークのハードトップ船 エボリューション号に搭載されていたのだ。

「走行時間は合計で680時間だったけど、全く困ったことはなかったよ」とマークは言った。「長旅だったからエンジンはこき使ったね。仕方なかったんだ。でも、エンジンの全体的な性能の良さには惚れ惚れしちゃったよ」

大海の中ではパワーが生死を分けることもあり得る。マークの使った150hp 4サイクルエンジンには確実にそのパワーが備わっていた。

「エンジンを動かすパワーは素晴らしかったよ。ポートマッキュリーとホワイトベイの砂州近くを通ったとき、ここはパワーが要るんだけど、あっという間に出たんだよね。

「限界まで積み荷を乗せて、普段より1トン多く運んでいたから、燃料も余裕を持って167リットル缶を5つ積んでいたけど、船を加速させたときの反応には仰天したよ。見事なもんだ」

4サイクルエンジンを開発したマーキュリー社の技術もまた、結果として非常に役に立ったのだ。

SmartCraft メーターはすごく役に立ってくれた。とくに燃料消費を確認するときはね。毎日航海の計画を立て、燃費が十分かどうか確かめるときには本当にお世話になったよ。すごく正確に表示してくれるから、完全に信頼していた」

マイクが冒険好きな性格であるのは間違いないが、今回の大奮闘の裏にある理由はそこではない。冒険を楽しむというよりはむしろ、NPO法人オーストラリアがん協議会の運営に不可欠な資金を調達するためであった。

「僕らはまだ全額いくら稼いだのか分からないんだ。機材をいくつか売らなきゃならないんでね。でも何万ドル単位なのは間違いない。これで少しでも役に立てればいいんだけど」

「でも、僕が航海をするのを手伝ってくれたチームのみんなや、旅の途中で助けてくれた素晴らしい人たちに出会わなかったら何もできなかっただろうね。船旅の間ずっと、大義名分を果たすために、普通の人たちが喜んで手を差し伸べてくれていたから、僕はすごく胸を打たれる思いだった」

「協力してくれたみんな1人1人に感謝申し上げたいです」

航海についてさらに知りたい、または寄付をされたい方は fishforlife.org.auをご覧いただきたい。

https://zmm.ca/ja/asia/news/around-australia-record-breaker--with-mercury-fourstrokes/